第4回 ワイナリー1日目

ワイナリーから見た風景

ワイナリーの中

次の日、2月6日から仕事が始まりました。

昨日に引き続き小雨。
でもとても美しいところです。
例えるならば、まだ発展しきっていない
カリフォルニアのナパのような感じでしょうか。
田舎のような雰囲気なんですが、
ワイナリーが多いので
建物のデザインも洗練されています。

仕事が始まるのは8時半。
ワイナリーは家のすぐ近く。
始まる時間よりも少し早く行き、
そこでビルがいろいろと説明してくれました。

で、ちょっとだけ専門的なことを・・・。

ここで造っているのは
白ワイン用では
 シャルドネ、
 セミロン(セミヨン)、
 ヴェデロー(ベルデホ)、
 ソービニオン・ブランの4つ。
ヴェデローは今まで聞いたことのない
品種だったのですが、
スペインから来ている品種だそうです。

赤ワイン用では
 シラーズ、
 カベルネ・ソービニオン、
 シャンバーソン
の3品種を造っています。

ここではシャンパンも造っていて、
 ピノ・ノワールが60%、
 シャルドネが30%、
 ピノ・ムニエが10%
の割合でブレンドして造っています。

持っている畑は15haで、収穫量は75トン。
後は他のブドウ畑から買っています。


上、左からビル、俺
下、左からロード、スティーブ、ジェフリー

仕事が始まる時間になると、
みんなが集まってきました。

ここの正社員は5人。
ワインメーカー(醸造家)はビルとスティーブの2人。
ロードもワイナリーで働いてます。

フィアナとアンドレアはセラー・ドアで働いています。
ちなみにセラー・ドアって言うのは
ワイナリーの売店のことです。

ジェフリーはニュージーランドから来ていて、
仕込みの間だけ働くそうです。
実は彼は日本に3年間住んでいました。

他にもアレックスっていう
アルバイトがいました。

ここでの最初の仕事は酵母の添加。
プリース・デ・ムースという乾燥酵母を使っています。
シャンパン用の酵母で、
日本で使っているのと同じ酵母です。

夜には仕込みをする予定で、タンクを洗いました。
ここでは水がとても大切なので、
苛性ソーダとクエン酸を使って洗います。

なんと水は雨水。
水道じゃなくって、
雨水を溜めといて使ってるんです。
だから水を無駄遣いすると怒られます。

その日は夜からも仕事がありました。
実はブドウの仕込みを夜にするんです。

何でかって言うと、昼は暑いから!!

正確に言うと夜に仕込むのは
機械で摘み取られたブドウだけで、
手摘みのブドウは昼に仕込みをします。

俺は、働かなくってもいいよ
って言われたんですが、
働かせてもらうことにしました。
だって、仕込みを手伝えなきゃ
ここに来た意味がないもん。

この日からは安いホテルに
滞在するっていう予定でした。
で、ビルにホテルはどうしたらいいか訊くと、
「もう一日泊まってもいい。」
って、言ってくれました。
なんせ夜は働くわけで、
ホテルに行ってもしょうがない。
とりあえず、ご好意に甘えることにしました。

仕事の後にスティーブとジェフリーが
飲みに誘ってくれたので、
近くにある綺麗な感じのパブで、
クリケットを観ながら飲みました。

家に帰って夕食をとりながら、
「このワイナリーで2週間過ごしたいけど
 いいですか?」
と訊いてみると、なんとビルは
「もう少し長くいてもいいよ。」
って言ってくれました!!
しかもこの家に滞在してもいい
とも言ってくれました。

すごく、すごく、ありがたかった・・・。
これからも頑張ろうって思いました。

夜中の11時になるまで、少し眠りました。
外に出てみると星がすごく綺麗。
というか星の見え方が違うんですね〜。

オリオン座もいつもと違う向きだし、
南十字星もある。
田舎なだけあって、
いわゆる満天の星ってやつです。

しばらくすると仕込みが始まり、
仕事は朝8時まで続きました。
仕事自体はそれほど重労働じゃなかったけど、
明け方近くになるとさすがに眠い!!

1日目からかなりハードな仕事。
でもここで研修できそうだし、
すごく嬉しい1日でした。